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Posted by naturum at

2017年11月23日

忘年会

みなさまこんにちは!

いよいよ寒くなってきてすっかり冬模様でまいっております。

そんななか先週末はいつもの釣り仲間と共に釣り&忘年会に行ってきましたよ!

場所は静岡県のすそのフィッシングパークです。

自然な感じの釣りも良いですが、管釣りで忘年会ってのも悪くない選択だと思います。

ベイトでいこう! Youさん

MIDNIGHT EXPRESS uedaさん

ベイトキャスティングフェチ 8worksさん

ゼネコンGO ひでとさん

いつもの楽しいメンバーですが、今回は京都から参戦してくれたYouさん!!

一緒に管釣りするのは初めてで、ちょっと楽しみでした。

とはいえ、いつものメンバーですからあまり釣りに特化した様子はなく、ダラダラと釣り始めます。

8worksさんが朝一並んでくれたので、スムーズに釣り券が購入できました。

若干の雨模様だった事もあり、非常に空いてたので釣り場にも困りませんでした。

最初はプラグでちょこちょこ釣り始めますが、いまいちの反応で釣れません・・・

すぐに飽きて人ののタックルで釣り始めます。

ボトムをハナクソみたいなルアーで狙ったり、ひでと謹製のハンドメイドルアーで釣ったりと、ぽちぽちです。



産卵を意識しているからなのか、やたらと引きが強く楽しめます。

マッチョな魚体は焼いたら美味しそうでしたので、次回来た時は絶対にキープしようと思う。

他のメンバーもあまり釣れていない様子ですが、下池行ったりぶらぶらしたりとまったりムードですねぇ。

池の中に時折いるデカイマスがシャロークランクの後ろを追尾してきて、グワァア!!っと口を開けたのですがヒットに
至らず、めっちゃドキドキしましたわ〜!

さらにそのデカイマスがuedaさんのルアーの後ろを追尾!!!

ついに食った!!!と思ったら30cm位の別なチビマスがペラペラ〜っと暴れたのには笑った♬

別なやつが横取りした模様ですガーン


が、すっかり飽きた番長はカップラーメン食べたり、コーヒー作ったりしてました。



そんな時になんとなく手に取ったひでとさんのタックルでひょいっと投げたらですね・・・・

馬鹿でかいマスが食らいついてかなり焦りましたわ。

自分のタックルじゃないんで、アセアセしながらキャッチしたマスはありえない位の背っぱりで、ゲンゴロウフナのようです。



体型が異様じゃない?



食べたら美味そうでしたけどね♬



今回は御殿場にお泊まりフィッシングだった事もあり、6時間券を購入して14:00には終了。

昼飯にラーメンを食べつつコンドミニアムに向かいます。

8worksさんは残念ながら用事があるので、一旦ここでお別れです!!

四十路五十路のおっさん4人で一部屋の魔境です。

一通り支度が済んだら駅前に繰り出して酒・・・・・酒、酒、酒です。

番長は呑まないのでアレですが、まぁ〜呑む事・・・・・

京都のオヂサンはウキウキで呑んでましたね♬

1件目はチェーン店でしたが、2件目に入った場末感満載の店。



いわゆる赤提灯ですが、普段呑まない番長はこういう所に来ないので新鮮です。



暖簾を潜ると店主らしき親父がカウンターの奥に・・・と思ったら店主は女性でトイレに行ってたらしく、ただの酔っ払いの客でしたテヘッ

小料理を頼んでくだらない話に華が咲く。

いや〜いいなぁ〜こういう雰囲気!!!!

メンバーがメンバーなんで本当楽しい!!

日付も変わる頃、3件目に突入したのですがムーミン村だった様で、ムーミンが一匹相手してくれましたガーン

ま、そんなこんなで泊まりでの〜〜〜〜〜〜んびり釣り&忘年会!!!!

めっちゃ楽しかったっす!!!

また来年!!一緒に釣りしましょう!








  

Posted by 番長 at 12:27雑記帳

2017年10月09日

ミリタリー

一人ミリタリーフェア開催



Helinoxのテーブルと別タイプのチェアを忘れてくると言う失態・・・・・

テーブルに限ってはハードトップだけ持ってくるって言うね。

HILLEBERG・TARRA sand&Helinox&MYSTERY RANCH&MSR


夏に届いたMYSTERY RANCHのバックパックに、これまた同時期に届いたHILLEBERG・TARRA sandを試したくて近所の公園デビュー。

バックパッカーになって使おうと思ってたTARRAはかなり重いので却下かなぁ。

あぁ・・・・でもかっこいいから使いたい気持ちも・・・・

もう少し寒くなったら取り敢えずフル装備で一泊行きたいな。
  

Posted by 番長 at 22:18

2017年06月08日

持ち物チェック

みなさまこんばんわ!

関東地方もとうとう梅雨入りしちゃいましたね。

ジメジメとイヤな季節です。

さてさて、先日行ってきました鬼退治。

この時の画像の中で幾つか気になった物があるようで問い合わせが参りましたので早速。

問い合わせが来たのはこのグッズ。



ベストに装着している物達ですね。

一番左は北海道必須アイテムの、いわゆるベアスプレー。

日本での取り扱いは2社かな?

実際に使ってないので、効果のほどは知りませんが・・・・

ちなみにメーカーはUDPA社と言うアメリカだと森林警備隊が装備している物です

もう一個のメーカーはOUTBACK社のカウンターアソールトが有名ですね。

こちらは2種類あって、ノーマルとストロンガーです。

どちらも緊急時には同じ効果なんでしょうけど、今回はストレッチケースのついた物を選びました。

お次はナイフですね

SPYDERCO RESILIENCEと言う比較的安価なモデルです。

ブレード(下部)約11.3cm、全長約24cm、刃厚:約3ミリと大型なフォールディングナイフです。

鋼材は8CR13MOVステンレスでハンドル材はG10という滑りにくい物。

裏には強めのクリップが付いてますので、ベルトやライジャケに付けとくのにピッタリです。

いつものナイフはどした?

そうなんです。

流石に手荷物にいれるわけにもいかず、宅急便で送ったのですが万が一没収なんてイヤですからね。

なので手頃な価格でフォールディング、クリップ、ステンレス鋼材で選んだらこうなりました。

切れ味はロープ切ったり、魚位は捌ける能力はある至って普通のナイフです。

クマ鈴はNeo WORK GEARというメーカーの物。

鈴の数も1個〜3個まで選べますし、何よりカラビナ付きだったので選びました。

鈴の数は諸説あるのですが、1個じゃ不安3個じゃうるさい!

なので2個です。

効果はわかりませんねぇ〜ガーン

で、ライトはいつものシュアファイヤーです。

あの時付けてたのはコンバットライトですね(上)

呼びで下のE2Eを忍ばせてました。

肩に装着するのにホルダーはブラックホーク社75GH00BKという物を使用していて、ガラス面を保護する前面のカバーを
取り外して、装着したまま点灯するようにしています。


こんな感じですね!!

最近はこの手のミリタリー系にハマっているんですが、耐久性があるのと経年で劣化しにくいのも魅力ですね。  

Posted by 番長 at 19:36その他グッズ

2017年05月31日

遠征先でのリールメンテ

みなさまこんばんわ!

今日はなにやら西の地では北海道遠征の報告会が開催されている模様。

遠地の番長は置き去りで開催のようです・・・・・・行きたいの〜ガーン


さてさて、3泊の遠征中に困った事件が発生する。

淡水の釣りを想定していたのですが、河口での釣りをしてしまいタックルが塩害によってトラブルが発生しました。

今はすでにメーカーメンテに出したのですが、たぶんダメでしょう・・・・・・

被害にあったのは、淡水専用作業員のSHIMANO・ANTARES(12)=堺市堺区老松町出身。

事件を目撃した男性によると「20日午後急に異音がしはじめ、急に飛ばなくなった」と証言しており、原因の特定を急いだという。

検証の結果、塩害によるSVSの固着とギア周りの固着が原因とみられ、帰宅後はメーカーにOHに出している。


ま、これ以外にも隙間が全て塩の結晶になってしまい、ボディは腐食の一途を辿る。

メッキも浮いてしまい完全回復は絶望的っすね。

遠征先でのメンテはあまり考えてなかったなぁと反省。

工具は持って行ったがオイル・グリスの類を持っていかず、釣具屋でも買わなかったのよ。

塩分濃度の高い時期、場所で数日連続で使う時は、何か手を考えないとダメだねこりゃ。

一応真水はかけていたんですが、やはりジワジワとくるんですな。

それに仮に宿で分解するとなると最新機種はある程度までしかバラせないだろう。

※じっくりやる方もいらっしゃると思うが、番長達はベラベラ喋っちゃって無理でしたテヘッ



で、次回はやっぱりのAmbassadeurで行こうかなと。

今回も実は持っていったんですが、最新機種の使い勝手と軽さに負けて使わなかったのよ。

だから、次回は特にメンテをしっかり行い持っていってやろうと思います。



一応仕様を書いておきます。

フレーム:QTCケージ
ブレーキ:Avail マグネットブレーキ
スプール:Avail アルミシャロースプール
ドラグノブ:メーカー不明のDA仕様のノブ(アルミ)
ハンドル:チタンハンドル
ベアリング:シマノSA-RB

今回の目玉は防錆性の高いシマノのSA-RBベアリングに変えたこと。

いままでは社外品のお回転重視のオープンベアリングを入れていたんですが、シールドタイプに変更しました。

非常に滑らかで回転もよく、これは意外にいいかも?です。



後ろに写ってるのはメタニウムなんですが、ハンドルを大きな物に変えました。

こちらは自分で全バラしましたが、アンタレスに比べて塩の侵入が少なく比較的綺麗な状態でした。

と、いいつつ今は海水OKでメンテが楽な機種を物色しちゃったりしてますテヘッ



しかし・・・・・北海道行きたいねぇ。  

Posted by 番長 at 20:03リール

2017年05月31日

フック

みなさまこんばんわ

猿払ロスから既に1週間がすぎてしまいましたが、こうして記事でも書いてないとどうにかなりそうです。

これは本当に秘境なんて行ったら絶対帰ってこない自信があります。

さてさて、北海道の釣行に限らず、いつもいつも考えているのはフックのこと。

最近は生意気にもサクラマスなんぞを狙ってるので、トリプルフックも使うのですがやっぱりシングルフックは必要ですよね。

北海道でもイトウを狙う場合は必ずしもバーブレスでなくとも、シングルフックで挑みたいモノです。

しかしプラグ用の縦アイとなると選択肢がグッと減ってしまい、100mm程のミノーでしたらそこそこあるんですが
これが150mmを超える大型ミノーになるとほぼ選択肢は無いに等しい。

さらにバーブレスとなるとこれがまた少ないですしね。

しかしルアーメーカーもそろそろ本気でフックレスで販売してほしいですね全く。


下の画像はいま実際に使っているフックです。



Cultiva SBLシリーズは最も愛用しているフックですが、100mmまでのミノー用ですね。

Cultiva S-61はスプリットリング×2+テールに一発なら100mmでも違和感なく使用できます。

Gamakatsu single53は形状は至って普通のいかにも「針です!」感が強いですね、好き嫌いが別れると思います。



こいつは最近サクラマス用に導入したケブラー結束のチラシ針です。

まだ魚を釣ってないので釣った感じはわかりませんが、まぁ掛かればバレないでしょうね。

結構獰猛なフックです。

ミノーの大きさによっては前後の大きさを変えないとフック同士が絡むし、ボディも噛んでしまいます。


今度はソルト対応のフックです。



左の2個は色がシルバーなので海の大型プラグでは良いですが、細身のミノーとなると主張が強すぎてね・・・・

で、右のフックはsinglehook53のソルトバージョン。

現物を見たかったんですが、あいにく売り切れていたので今回は見送りましたが、今後はこれになるのかなぁ〜。

トラウト用のは買ってしまったのがいっぱい手元にあるので、それ使い切ったらソルト用に代えちゃいましょうかね。


で、実際に一番気になる形状のフックを装着してみました。

あとはトリプル→シングルにした時のフック重量変化で、どのように動きが変わってしまうかも重要ですよね。

リグとフックを含むパーツで泳ぎや浮力のバランスを取っているルアーは、フックを変えるとほぼ初期設定では無い動きになります。

下手すると横向いてしまう場合もあります。

そこでミノーのフックを変える場合には、ボディ形状で泳ぎを計算されてる物を選ぶとハズレが少ないですね。

K-TENやラパラなんかは良い例です。

多少フックの大きさが違くなっても泳ぎに殆ど影響しませんからね。

今回はDUO社のタイドミノースリムというミノーで使いたく、フックをあれこれ悩んでいる次第です。



画像のように装着してみて、全体のバランスを見ています。

どちらも中々良い感じですが、上のS-61は本来はスプーン用の横アイなので、プラグに装着する場合はスプリットリングを
ダブルで装着するか下の写真のように、無理やりダクロンラインで結束するしかありません。



当初はCultiva S-61 #1/0が使いたくて、ダクロンラインで結束してみたのですが、どうしてもシャンクが長い計算になってしまい
3フッカーボディで、後方寄りにベリーフックが位置していると、フック同士が絡まってしまうんですよね。

それと細身のミノーでチラシ針を使うと、ゲイプがボディを拾ってしまい凄く面倒です。

そこでやはりスプリットリングでの装着を試みるのですが・・・・・

線径の細身が好みなんですが、重量バランス考えると太軸になるし。

うーん

どっちにしようか悩みます。  

Posted by 番長 at 09:22雑記帳

2017年05月30日

鬼退治 出会いと別れ

AM2:30

前日に引き続き、眠い目を擦りながら準備を始める。

3:00には出発をすべく一行はまだ暗い宿の中を徘徊する。

前日にリーダーを組んだタックルは車に積み込んであったので、顔を洗って着替えれば即出発だ。

夜明け前に出かけるのはいつだって気持ちが高ぶる。

宿の外に出ると今日はあれだけ吹き荒れていた風もなく、無風に近い。

その分気温は低めで、若干の寒さを感じる。


道中、前日にあれだけ運を使ってしまったので、果たして残量が残っているかどうか心配になっていたのは内緒。

できる事ならば、帰りの飛行機が墜落しない分だけ残して使い切ってしまいたい気持ちだ。


そしてスタートポイントは前日と同じ場所。

条件は違うだろうが、実績という名の魔力には敵わない。

一行は昨日よりも身軽な気持ちで水に入りキャストを始める。



初挑戦で全員キャッチすると言う、ある意味偉業は成し遂げたので、みな気軽に見えるのは気のせいだろうか?


我々は日本の最北端の海、オホーツク海にいるわけだが潮が太平洋側なのか、宗谷を基準に見れば良いのか判断できない。

Youさん曰く、宗谷のそれとは全く違う時間と潮位なのだそうだ。

前日の激流のような潮と川の流れのぶつかりは無いものの、潮が聴き始めると川はやはり騒がしくなってくる。

海からやって来た水は、やっかいな物も運んでくる。

大量の海藻だ。

キャスト毎に絡みついてくる海藻を取るのだが、時折怪獣のような大きさの物が掛かってしまう。

だれかが引っ掛けてしまい、切られたであろうライン付きの海藻がくろぼうさんを手こずらせていた。

案の定自分にも巨大な海藻や流れている枝などが邪魔をして、釣りにくい。


釣れない時間が続き、いい加減腹が減ったので宿の女将が用意してくれた、ハンカチに包まれた握り飯を頂くのだが、
前日に女将が「何故か梅干しを食べると釣れないらしい」と面白いジンクスを教えてくれた。

残念ながら最初から梅干しが苦手なので、そのジンクスは当たりそうにないなと妙な自信を持つ。

冗談で女将に「一個だけ梅干しおにぎり入れといてね」と言ったが、実は本当に一個だけ有って誰か食べてるんじゃないだろうか?

そんな事を考えながら、気温が低い事もあり水の中で冷えた身体を温めようと、朝からカップ麺を作る事にした。



ライジャケを風防代わりに使い湯を沸かす。

やがて湯気が勢いよく噴き始めると、カップ麺に湯をそそぎ、握り飯を頬張りながらズルズルとすする。

冷えた体に染み渡る。

ただ、女将が握り飯にギッシリと詰め込んだギョウジャニンニクは、朝飯にはちとキツイ。


そんなやりとりで、モタモタしているうちに時合い?も過ぎてしまった様で静かな川面に戻る。

今日は昨日と違い、まだヒットはない。

陽も完全に登り、気温も上がり始めた頃に移動しようと言う事になった。


そう言えば、時系列が前後してしまうが、2日目に「北海道」「イトウ釣り」と検索すれば必ず出て来るであろう、
原生林の蛇行した上流部にも一応行ったのだ。

みな事前にグーグルマッップで散歩は済ませているようで、川岸を進む道を何故か知っている。

一つの橋を起点に上流に向かう一行の頭によぎるのは「クマ」の存在だ。

一応道内では警戒するように警告も出されているので、笛に熊鈴、ベアスプレーは身につけている。

それらを装備した者で前後を挟みながら進むのだが、腐葉土と若い熊笹に足を取られ息が上がってしまう。

蛇行する川の一端に陣をとり、キャストを開始する。



釣れる釣れないは別にして、イトウ釣りと言えばこのロケーション。

川での釣りは好きなので、一層テンションが上がる。

数投目で岸際に投げていたルアーにアタリがあった。

小さいようで、合わせたらプルプルと感触があったがすぐにバレてしまった。

物陰に身を隠し、虎視眈々と様子伺うイトウをイメージしながらキャストをした。

その後は全く釣れる気配もなく、しびれを切らせて対岸に移動したりしたが、我々にドラマは起きなかった。

この川の流れに身を置きたかったので、一応ウェーディングしてみるが、泥と腐葉土が思ったより体積していて
足がズブズブとめり込む。

砂が混じっていれば多少は安定するのだが、これは危険と判断して深入りはやめておく。

膝より上になるようならやめた方が良い。

2名ないし複数での釣行ならまだ良いが、単独では非常に危険である。

蛇行した川は抉れている事が多いし、垂直に掘られている事もある。

危険を事前に察知する事は自然相手の遊びでは重要な事なのだ。


もう少し良さそうなポイントにいける所まで行ってみようと、車を砂利道に入れ込むが・・・・・

この手の移動も考慮して「一応」4輪駆動のワゴンを借りたのだがお話にならない。

4人+釣り道具でサスペンションは根をあげてしまい、少しの段差で底を擦ってしまうのだ。

これは予約した自分の大きなミス。

街乗り4駆じゃだめだ。

もっと本格的な車を借りるか、軽バン2台に分乗したほうが良かった。

見かねたYouさんが気を効かせてくれて、運転していた番長以外は皆で歩くと言う。


自分の車ならばなんともないであろうこの程度の道で、四苦八苦するとは思わなんだ。

次回はもう少し考えよう。



3日目に話は戻るが、昼間は多分釣れないだろうと考え、一端ウェーダーを脱ぎ、今度は前日とは逆に空港側を目指す。

実はメンバーの一人、ヒデちゃんはここに来る時あまり観光をしていないのだと言う。

せっかく美味い海鮮があるし、最北端の岬も見ていないのだ。

では折角なので、釣り具の確保と腹ごしらえも兼ねて稚内まで行く事にする。

着替えている時に、ふと気がつく。

「あ、靴がない」

そうなのだ、今朝はポイントで焦らないようにとウェーダーを履いて宿を出発していたのだ。

ウェーダーを履いたまま稚内をウロウロしようか迷ったが、くろぼうさんが宿に寄ってくれると
言うので靴を取りに行く事し、事なきを得た。

小1時間で到着した稚内は雨に濡れていたが、寂れた雰囲気を出していて風情があった。

日曜日だと言うのに交通量も少なく、観光客も少ない。

これまた前回同様、少し寂れた釣具屋に入るが昨日よりは少しマシなラインナップ。

海系のルアーがメインに置いてあったが、これまたパッケージがパリパリの物を数個買う。

釣具屋を出た後は腹ごしらえと行こうじゃないか。



最北端の駅でパチリとした後は、目を付けていた海鮮丼屋に入る。

少々根が張るが、折角なのでみな贅沢をする。



なにか泡立つ物が写っているけど、番長はアルコールを全く受け付けない身体なのでご安心を。

自分で言うのもなんだが、こういう旅でこそ活躍する体質だと自負している。


ペロリと平らげた後は、各自お土産を自宅に送り、再度川に戻る。

途中に漁港で根魚を狙うんだと、立ち寄ってみたが、のっぺりとした海からは何も返信は無し。

遠目にタコの水揚げを観察しながらエンジンを掛け再度向かう。

前日の土曜日は流石に賑わっていたポイントだが、日曜日の今日はもっと混むかもしれない。

夕刻の時合いまでだいぶ時間があるが、今日は昼寝を控えて釣りをする事にする。

定位置と化したポイントの対岸には馬の背の砂地があって、そこで釣りしようと反対側に行くも惨敗。

戻って三度訪れたポイントには相変わらず釣り人がパラパラ居たが、定位置ポイントはブレイクから離れているし、
澄んだ水から見える通り、かなりの浅さなのだ。

満潮時は多少上がってくるが、それでもかなり前へ前へと入っていける。

前日の大物を仕留めた時に横へ横へと、嫌な動きをしたのはこの水深のせいなのだ。

真っ直ぐ深場に行かず、横に走ったのは水深が浅いからに他ならない。

この浅い水深が、我々に釣果をもたらし、次回の釣行における大きなヒントになり得るのだ。

次回は同じ状況かどうかは推測できないが、少なくともここのイトウの習性は理解できた気がする。

まあ習性が解ったからと言って、そうそう簡単に釣れるわけもなく、四苦八苦するのは何時もの事なんだが。


途中に沖の方にボイルが見えて、イトウがジャンプして姿が丸見えになっていた。

イトウってあんな風にジャンプするんだと感心する。

そう言えば前日からやたらと鳥が旋回してたが、どうやらこの手のボイルに反応していたようだ。

ふと邪な考えが浮かび、堤防の先端でルアーを投げてはみるが釣れる訳もない。

どうも堤防の釣りは向いてない。

そんな中でも大型を2匹もキャッチしたくろぼうさん。

くろぼうさんはYouさんと自分が通していたレンジとは違うレンジを黙々と通していた。

この事が後で重要な事に気がつくのだが、この精神力には毎度感心させられる。

こう見えて意外と言うかミーハーなので、自分の釣法よりも釣果を優先する自分とは真逆だ。

最後はいつも結果を出すくろぼうさん。

一方ヒデちゃんも毎度ご一緒させていただいているが、いつも気がつくと釣れてる。

決して自分のように騒ぐ事はないが、シレっと釣るのがヒデちゃん流。

「釣れちゃった」と言ってはいるが、ちゃんと考えを持って狙っているのは知っている。

彼もまた釣りウマな一人。

勉強する所が多々ある。

何かの縛りがあるわけでもないので当然だが、同じ地に居てもそれぞれが、考えを持ち挑んでいる。

共通するのはみな「釣りが好きなんだなぁ〜」と言う言う事。

ほんと、みんな楽しんでる。

自分は釣り好きかな?楽しんでるかな?なんて事をいつも考えちゃうのは悪い癖。

そんな邪な考えですから、運を昨日で使い果たしてしまったようだ。

帰りの分が残っていると良いのだが・・・・・

そうは言っても、この旅でアメマスを含め4本もキャッチ出来たのは幸運だった。

全体では20本は軽く超えていただろう。

初めてにしては上出来すぎて、次回が辛くなる。




しかし釣りと言うのは実に不思議な物である。

数ある趣味の中でも、自分本意ではなく自然、野生からの応答を待たねばならない唯一の趣味。

狩猟とはまた違う意味での「狩」は人間の本能を、ほんの少し刺激する。

釣りたいと願っても野生が相手では容易ではない。

本当に不思議なものだ魚釣りというものは。




この日は結構遅くまで川に浸かっていた気がする。



夕陽をバックに写る釣り人はいつも美しい。

Youさんと二人並んで、時折冗談をかわしながら「釣れなくてもいいや」と本気で思った。

岸辺で待つくろぼうさんとヒデちゃんを待たせてはいるが、いつまでもいつまでもこうして居たいと
心から願う。

永遠に続かないかと切に願う。

北海道遠征での釣りは今日が最終日。

明日も早朝ならば2時間は釣りが可能だが、荷造りもしなきゃならない。

夕食を作って待っている女将さんにも少々気後れがする。


幾度となく投げた「泣きの一投」

いったい何回「最後ね」と言いながら投げたであろうか。

欲を言えば魚からの返信が欲しい所だが、キャストを止めれば川から上がらざるを得なくなり、それは
北海道での釣りの終わりを意味する。

それが嫌でキャストをしていたと言っても過言ではない。

きっと皆同じ気持ちだったと思う。

そして本当に最後の一投を終わらせ、川辺を車に向かって歩き出す。



くろぼうさんが流木で作ってくれたロッドスタンド。

夕陽に映えてとても綺麗に見えてた。

ありがとう。

陳腐な台詞は狩には必要ないが、この旅に・・・そして何より一緒に旅してくれた友人にありがとう。

釣果だけを求めるならば一人で来たって良い。

だが、この友人達が一緒だから旅に出る事ができた。

残念ながら今回は来れなかった友人達もいつも応援してくれてた。

ブログを初めてから毎年みんなで集まっては楽しんでる晩秋の琵琶湖。

最初の琵琶湖から10年の月日が流れ、与太話だった北海道遠征も現実の物になった。

10周年にふさわしい旅となった今回。

翌日の帰りの話もあるけれど、今回はここまでで一旦終了。



空港での別れはいつもの如くアッサリと。

まるで来週も会うかの如く「じゃまたね」で別々に歩き出す。

それがまたいい。

また一緒にこの土を踏もう。

今度は全員で旅をしようじゃないか。

この旅の一部始終に一喜一憂してくれる彼の地の友人達もきっと同じ気持ちになるだろう。

本当に来てよかった。

釣りの楽しみは釣るだけにあらず。  

Posted by 番長 at 08:32釣り日記

2017年05月29日

鬼退治 2日目

2:30 起床

昨夜はベラベラと喋ったり準備をしたり、北海道に来た初日という事もあり中々寝付けず23:00頃の就寝。

「あっという間」と言うのがこれほど当てはまるものは無い程に、目覚ましがけたたましく鳴り、寝ぼけまなこで準備する。

まだ暗がりの中いそいそと準備を済ませた一行は車に乗り込み、前日下見していたポイントに向かう。

前日の大事件で、やや興奮気味の車内には「楽勝ムード」が漂っていた。

釣りを始め、潮が効き始めると川の様子は一変し、何やら水面も賑やかになってくる。

イトウらしきボイルもあちこちで起きて、テンションは最高潮に達する。

友人達も思い思いの場所に入り、投げては巻くの繰り返し。


はて?昨日の様子からすればもう少し何か返事があっても良さそうな物だが・・・・

少なくともアタリらしきものは番長には無い。

そんな中でもシレっとまた釣ってる友人が一名。

・・・・・・・・言葉も出ない。

そうこうしているウチにすっかり夜も明けてしまい、時合も過ぎたようだ。

うーむ・・・・やはりそう簡単には釣れてくれないか。


相変わらず風が強いが昨日の程ではなく、気温も上がり上着はいらない位の気持ちの良さ。

他のポイント視察と昼飯にジンギスカンをたらふく詰め込もうと移動を開始する一行。

向かった先は小規模な流れ込み。

午前中のポイントの小型版と言った感じで、同じような条件が揃ってる。

事前の調査ではあらゆる水は繋がっていて、そこかしこでイトウは釣れるらしいのだが決してコンスタントでは無い。

あくまでも断続的な情報だ。

釣りを終え片付けをしていたカップルに話を聞くと、サーフでボイルがあるらしく良型のアメマスが釣れると言う。

もちろんイトウも釣れるらしい。



アメマスか・・・・そういえば、午前は小さいながらもアメマスを釣ってる人がいたな。

確か名前はY・・・・・・しかし友人の自分が言うのもアレだが、この人は一体何者なんだろうか?


サーフ組と流れ込み組に分かれ、小1時間ほど釣りをするが反応はなかった。

それに根掛かりポイントでスタメンルアーを失ってしまったメンバーもいるので、やや早めだがエネルギーとルアーの補充に釣具屋に向かう。

海岸線を40km程行った所にある観光湖のある町に向かい、金物屋と併設の小さな釣具屋に入りルアーを補充する。

その釣具屋さんのルアーパッケージは劣化していて、強く握るとパラパラと割れてしまう程古びたルアーが少しだけ並んでいた。

既にカタログからも消え去り、出番を待っているルアー達。

選択肢はほぼ無い状況だが、思い思いの戦略に少しでも近いルアーをレジに持って行く。

会計を済ませ出口に向かう時、何気なく見た棚の上に爆竹が置いてあったので、気の良さそうなおばちゃんに
「クマ出る?」と聞くと「出るよ」と言われる。

まぁクマスプレーと音の出る何かを持ってりゃ平気と頼もしいお言葉を頂戴して店を後にする。



そしてお目当のジンギスカンを求め一向は目を皿にして探すが見当たらない。

ネットで検索しても情報はなく、仕方がないのでコンビニで弁当を買い公園でお弁当を食べる。

旅と言えば地の食材を食べたくなるのが人情ってもんだが、時にはこんなのもいい。

ましてや気の知れた友人と食べるとなれば、それもご馳走だ。

ポカポカとした陽気の中で満たされて行くお腹と心。

しかしながらこの観光湖での写真は一枚も無い。

大自然溢れる最北地で、違和感を覚える程人工的なイメージがあったからだ。


さてと、40kmの道のりを今朝のポイントまで戻る事にしましょうか。

きっと途中の河川でも釣りは成立すると思うのだが、釣り人の悲しい性で実績のある所に頭が支配されるのだ。


ポイントまで40kmと行っても都会と違い、信号と交通量の少ない一本道ですから、免許の点数を気にしなくてもアっと言うまに到着する。

到着すると番長以外は準備を手早く終えてテクテクと向かうのだが、この時間・・・・お腹も満たされたし車で昼寝と決め込む。

ここまで来て昼寝????と言われたが、昼寝が好きなのだから仕方がない。




途中何度か携帯の音に気がつくが、思いの他グッスり寝てしまい、ハッキリと目が覚めたのは午後15:00にほど近い頃だったと思う。

3時間ほど寝てしまったらしく、寝ようと思えばまだ寝られるが流石にそれはもったいない気がしてノソノソの準備する。

正直言えば、九頭竜川で惨敗を喫していた自分は釣れる気がしてなかったのだ。

携帯にはヒデちゃんも釣り上げ、くろぼうさんに限ってはかなりの大型を仕留めたと言う知らせが入っていた。

みんな流石の猛者共だ。

この場面できっちり結果を出す能力は、毎回ご一緒させていただいて身に染みてるはずなのに、改めて思い知る。

友人のキャッチに嬉しくもあったが、心の中では「全員キャッチの夢は果たせないかもな」なんて弱気になっていた。

遠い遠いと言いながらも、すでに距離感の鈍った琵琶湖ですら坊主でも悔しくもなんともない。

また来ればいいやってな感じ。

しかし、この北海道遠征となるとやはり釣りたい気持ちはどこかで燻っている。

やや重い足取りでフラフラと車から離れ、皆のいる所に向かうも、投げる気力も失せてる。

前日から午前中にかけて吹き荒れていた南南西の風は北風に変わり、我々の真正面から吹きつけていた。

若干風速は弱いが、ただでさえ釣れない自分に追い打ちをかけるような風。

それでも隣で黙々と投げ続けるYouさんに励まされながら、半ばイヤイヤ投げては巻きを繰り返すが、そんな気持ちで釣れる程甘くはないのが釣り。

こりゃ夕飯時は一言も口を開くまいと心に決め、感じの悪い宴が必至の様相を呈す。

ネガティブな思いが支配していき、もうねそりゃ絶望的てなもんさ。

「よし釣りは向いてない、やめよう」とか「帰ったらロッドは全部ぶち折って、リールはハンマーでスクラップにしよう」
とか「ルアーは全部ミキサーにかけて粉々にしよう」などという思いが駆け巡る。

釣りの楽しみは釣るだけにあらず

これは自分の座右の銘だが、釣りをしてない時も楽しみましょうって意味合いが程強く、まぁ釣れなくてもいいやってスタンス
でもある。

しかし釣れなくても楽しいっちゃ楽しいのだが、願わくは釣れてほしいと思う一面もある。

なんせ今回は「幻の魚」だから。

そりゃ釣りたいわ。


そんな中、ふと横で投げてるYouさんのルアーや巻き方を見ると、明らかに自分と違う事に気がつく。

この場面まで来ないと気がつかない己の未熟さに嫌気を覚えつつ、真似をしてみる。

するとどうだろう?

いままで無かったアタリがあるじゃないか!!!!

夕刻のゴールデンタイムに何言ってんだかと思いつつも、一様にやって見る。

だが、時折アタリはある物のヒットまで至らず決定打に欠ける。

時合いもピークに達し、陽も傾き始めた頃にそれまで使っていたルアーを何気なく変えてみた。

特にこれと言った戦略があった訳でもなく、なんとなくルアーのシルエットと色合いがYouさんのに似ていたから。

ただそれだけ。

そしてドラマは突如として起きた。

グン!!

鈍く、今までと違う感じのアタリを感じ、思わず合わせる。

重みを感じ「乗った!!!!」と叫んだ。

力強く動き出す生命感に心が踊る!!!

ついに来たか!!!

グングンと首を振る魚はやがて沖に向かい走り出す。

さすがに魚偏に鬼と書くだけあって引くねぇ!と思いながらロッドで支える。

抵抗する魚の方を見るとゴバァ!!と尻尾振ったのが見えた!

デカイ・・・・これはデカイ。

数回ドラグを出されたが、ロッドで耐えて横の浅瀬に誘導する。

これはトラウトと言うよりシロ鮭の引きに似てるなと一瞬思う。

だが、尾びれが見えた時にやたらと走るので「スレか?」と思い、少々がっかりしてしまうが
なんせ北の地での初の獲物。

それでもなんとか物にしようと、必死で浅瀬に誘導した時に見えたリアフックだけが掛かった口元。

しっかり食ってる!!!!

いよいよ浅瀬に寄せてみると最後の抵抗を見せ、思わず「メーター行った!」と思った。

その位大きく感じたのだ。

ずり上げるかどうか迷ったが、無理と判断してくろぼうさんにネットでキャッチしてしてもらう。

ネットインした時に思わず歓喜の言葉を上げ仰け反ってしまい、倒れこむ。

絶叫に近い歓喜の言葉が夕刻の河原に響き渡る。

人生で最も息を飲んだ戦いだった気がする。

途中何度もラインが切れるかバレるイメージに襲われたので、キャッチできた時の安堵感は今でも鳥肌が立つ。

やっと・・・・本当にやっと釣れた!と思ったのが大物で余計に嬉しい。

メーターには若干届かなかったが、まずまずの大物じゃないか。

Youさんと握手を交わし、目頭が熱くなり手足が震えながらも横たわる巨魚を抱きかかえる。

長い事夢見てきた魚が今自分の手の中にいる。

ズッシりと重いその巨魚は大きく口を開けて、水に帰せと怒っている様でもあった。



感無量。

まさにその言葉に尽きる夕刻のドラマ。

一生忘れる事はないだろう出来事。

冷たい北風は相変わらず吹いていたが、心の中は暖かい血で滾っていた。

釣りは釣ってなんぼ

手のひら返しの言葉が脳裏に浮かび、釣り人はかくも卑しい人種なんだと再確認。

一匹の魚が釣り人を狂わせるに容易い存在だと気づかされる。

ここにきて初めて北海道と言う日本の懐の深さを感じる。

雄大な自然の中に身をおきつつ、目の前の水の流れしか目に入らないのはどの釣り人も同じ。

あらためて夕刻の海を見渡すと、もうなんとも言えない気持ちが溢れてきた。


そして何より不思議なのは、一匹釣って乗り始めると止まらない事だ。



画像をぼやかしているのではなく、携帯カメラのレンズが濡れていた事に気がつかずこんな画像になってしまった。


なぜかその後ももう一匹釣り、さらにはアメマスまで釣る始末。



掛けた魚がバレて、なぜか水面から帆立の貝殻が勢い良く飛び出してきた時はびっくりした。



何がどう作用するのかわからないが、この日の帰りはきっとクマにでも遭遇し、なぶり殺しにあいそうな勢い。

全ての運をここで使い果たしたのでは無いか?と思うほどアタリもある。

これは帰りの飛行機も心配だ。

ダンマリで終わろうとしていた宴も、無事に全員キャッチで楽しい夜になりそうだと、皆が安心した様子。

さぁ豪華な夕食を頬張るべく宿に向かおう。



もしもこの村にジンギスカンを食べさせる店があれば、絶対に酒と共に皆に振舞っていた自信がある。

寝際にどうしても外に出たくなり、フラフラと少し散歩をした。

残念ながら今回の旅では一度も満天の星空は見せてくれなかったが、その夜は遅くまで何度も何度も写真を見てはニヤやけていたのを思い出す。  

Posted by 番長 at 10:38釣り日記

2017年05月28日

鬼退治 事件発生

「アタッたわ」

その一言に本当にドキっとする。

隣で竿を振っていたYouさんが呟いた。



爆風の中なのではっきりと聞こえなかったが、そう聞こえた。

胸が高鳴ったのか、焦燥感なのかはわからないが、この北の大地に来て若干舞い上がってる自分もいる。

子供の頃から刷り込まれた「幻の魚」と言う神格化された生き物が生で見れる。

それも釣り上げられた姿を見れる事への期待感と、「またこの人釣っちゃうのか!」って言う焦燥感。

このYouさんはいつでもどこでも釣るのよ、マジで。

だから「アタッたわ」とか言われると余計にドキドキするのだ。

で、実際に釣っちゃうのよこれが。



追い風とはいえ、風速20mはあろうかと言う中で、しかも万全の装備ではなくチョロっと見にいってみようか程度で
あっさりその姿を我々の前に晒したイトウという魚。

まさに大事件である。

しかも事件の張本人は多少テンションが上がっている様子だが、まだまだ腹八分目のご様子。

この意欲が自分には足りないんだと反省。

ほんとう何釣らせても上手い・・・・上手すぎる。

多分、人生で出会った人の中で唯一「ジェラシー」という言葉を使いたくなる人。



しかしイトウと言う魚の獰猛な顔つきに嫌でもテンションが上がる。

こうもアッサリ釣れてしまう物なのか?

何がどう幻なんだろうか?

そんな思いと裏腹に、自分も釣りたい欲求に駆られる。

翌日気がつくのだが、夕刻でポイントの状況がわからず闇雲に投げていて、この事が後になって重要な要素になる。

釣り方やルアーなどは今後の記事の中でも詳しく書く事は、ロマンを失ってしまう事になりかねないので書く事はないけどね。

情報は欲しいけど、ポイントやヒットルアーなど全てを知ってしまうとロマンの欠けらも無くなってしまう。

自分なりに推理したり、現地で試行錯誤して釣れた時の喜びは計り知れない物がありますからね。

さてさて、旅の1日目の記事は2回に分けて書きましたが、ご想像の通りこの日は番長は釣れてません。

ウェーダーも履かず、ルアーもまともに持たずで釣れる訳もありません。

(ま、あっさり釣っちゃう人もいるわけだが・・・)

宿に帰って夕食をいただくとしましょうか。

翌日は土曜日という事もあり、おそらく多数の釣り人がやってくる事でしょうと予測して、2:30起床で飛び出す事に。

やれやれ、こりゃ明日が思いやられるなぁと思い床に就く。


事件の真相はこちらで↓

事件の張本人のブログ  

Posted by 番長 at 19:14釣り日記

2017年05月26日

遠征先での燃料確保

みなさまこんばんわ!!

先日の記事で事件が起きた!と書きましたので続きを・・・・

と、その前に!!!

番長も初めてなので、遠征前に色々と調べたのでご報告と思い記事を書きます。

今回は北海道に4名で遠征に行きましたが、5月後半とは言え北の大地ですから気温は一桁台に
なるのも当たり前です。

幸い現地にいた時はそこまで寒くは無いのですが、朝夕は水に入っていると体温奪われます。

朝食やら休憩時に暖かい飲み物やカップラーメン位あ食べたいと思い、用意したのがこちら。



みなさんおなじみのJETBOILですね。

今回は4名なので、0.8㍑のSOL(チタンがSOLで通常はZipサイズです)に加え、オプションで販売されている
コンパニオンカップ1.8㍑をメインにしました。

このカップは0.8㍑のJETBOILセットがすっぽり入るので、2個の鍋を持って行ける利点があります。



1.5㍑の水を入れると、ガス缶は小さい方にスタビライザーでギリギリ行ける感じ。



地面が柔らかいとバランスが悪くなるので気をつけてくださいね。

実は今回荷物が入ればこんなのも持って行って袋麺を食べようと企んでいたのですが・・・・



JETBOIL HELIOSと言う平鍋のクッカー&バーナーなのです。



番長の持っているのはモンベルが輸入販売している正規品で、海外モデルではありません。

海外モデルは若干セットが違くて、番長と同じ1.5㍑の鍋+3㍑の鍋+透明プラスチックの風防がつきます。

3㍑の鍋はオプションでも売っていますので、必要であれば買う事もできます。

風防は五徳にボタンで留めるだけですが、風に弱いJETBOILですから必要と言えば必要ですかね。

自分自身では必要性感じないし、金属の風防立てますかね〜。

で、こいつ実は海外モデルそのままなんですが、倒立させて液出しして使用する事ができます。

極低温で使用する場合に有効と言われてますが、日本ではガス検の関係で許可が降りず、パッケージにある倒立させて
いる画像の上に、通常使用時の写真が貼ってあります。

それに今回は荷物の容量の関係で置き去りでした。



まぁ試しにやってみると、炎は安定しないし、そもそもそんな寒いとこにガスを持っていかないかな〜って感じ。

で、だいぶ話がずれましたが、今回の記事の趣旨はズバリ!!

燃料の運搬と運用について

ですね。

本州を陸路で移動する限り、自家用の乗り物であれば問題ないのですが、これが列車や航空機になると話は別です。

航空機は特に厳しく、チェックカウンターで没収かバゲッジでも見つかれば大騒ぎです。

クロネコヤマトでも禁止されている物が多岐に渡り記載されています。

禁止物一覧

そんなですから、今回JETBOILを運用するにあたり、困ったのがガスボンベです。

もちろんこちらからは運べないので、クロネコヤマト相談しながら色々と考えた結果、通販サイトで購入して、営業所止めで
発送してもらう事にしました。

Amazonでも営業所止めができるのですが、あいにく北海道だと南稚内しかなく、今回は北稚内での受け取りでしたので
別な所で買いました。

業者は特別な契約をしているらしく、こういった物も送付する事が可能ですが、個人ではまず無理です。

よく「俺は大丈夫だった」なんて話を聞きますが、それでもし何かあったら責任はどうなるのでしょうか?と問い詰めたい。

絶対に機内に持ち込んだらダメですからね!!


まぁでも今回のガスに限らず、この手のバーナーで熱調理をする場合は燃料の確保が難しいですよね。


ホワイトガソリン・・・・・・・・通販利用→営業所止めで確保可能

灯油・・・・・・・・・・・・・・現地購入可能ですが、容器などを別途用意する事になり非常に面倒

通常のガソリン・・・・・・・・・現地のガソリンスタンドで購入できますが、携行缶を別途用意する事と、スタンドの人に
                入れてもらわねばなりません。
燃料用アルコール・・・・・・・・現地にドラッグストアなどがあれば、ある可能性もあります。

OD缶・・・・・・・・・・・・・通販利用→営業所止めで確保可能

こんな感じですね。

そして最も手軽に手にはいる燃料がCB缶と言われるカセットコンロ用のガスボンベですね。

ガスの種類については一般的なガスボンベに使用されるブタンを始め、イソブタン、プロパンですね。

それぞれの混合比率によって使用する温度域が変わってきますので、購入の際には是非調べてみてくださいね。

ちなみにブタン>イソブタン>プロパンの順で沸点が高くなります。

この比率で各社色々なシーンで使えるように考えているんですね。

それにこのガスボンベはレギュラーならコンビニでも売っているし、最も見かけるであろうIWATANIでも販売店の一覧を掲載しいます。

イワタニ・プリムス ガスカートリッジ販売店リスト

こちらを活用して、あらかじめ電話で確保しておくのも一つの手段ですね。

カセットガスで使えるバーナーにはいくつかありますが、今回はベーシックなIWATANIガスボンベという事でこちらをご紹介。

イワタニ カセットガス ジュニアバーナー CB-JRB-3


隠れた名機ですね。

サイズ:使用時/幅155×奥行155×高さ127mm、収納時/幅82×奥行68×高さ109mm
本体重量:約274g
素材・材質:本体/アルミニウム、バーナーヘッド・ごとく・脚・風防/ステンレス、つまみ/ナイロン66、専用ハードケース/PE(ポリエチレン)
生産国:韓国
セット内容・付属品:本体、イワタニカセットガスジュニア×1本、専用ハードケース
最大発熱量:2.7kW(2300kcal/h)

と必要にして十分な機能を持っていますが、本気の登山や雪山ではイマイチの性能です。



低山、平地で使うぶんには十分な性能って認識で良いでしょう。

1gでも軽くしたい諸兄にはちょっと重すぎです。

画像にあるようにガス缶もジュニアサイズだけではなく、通常サイズも使う事も可能です。

ただ、前にもご紹介したSOTOのST-310の様に遮熱板がついていません。

小さなコッフェルや鍋では良いですが、少しお大きめになると加熱具合が心配です。

そこで番長はCB缶にペットボトル用の保温カバーを付けて使ってます。



レザー製のものもありますが、遮熱という概念では外熱から守るのが優先なのでネオプレン製が一番です。



見た目も良くなりますしね。

いずれにしても現地調達、使い切り(廃棄)が最善ですので、くれぐれも航空機や運送会社の規定を破る行為はやめましょうね〜!!  

Posted by 番長 at 20:20ストーブ系

2017年05月25日

鬼退治 いざ出陣

2017年5月19日 羽田国内線ターミナル ANA571 稚内空港行 定刻10:35

道内の天気予報は風速14mとかなりの暴風で、ANAからは天候調査のためフライトは未定との案内を受けていた。

よりによってこんな日になぜ?

普段ならば仕方がないと諦めるのだが、今回の旅には強い思い入れがあるのでどうしても行きたかったのだ。

最悪、陸路も使って行く事を頭にいれつつ前日は眠れない夜を過ごした。

当日もAM9:50まで詳細がわからないと言うので、仕方がなく空港に向かい朝食を食べつつ案内を待つ。



やがて伊丹空港から乗り換えで到着した友人と連絡が取れ、空港内の案内で条件付で飛ぶとの知らせを受ける。

羽田に引き返す可能性もあるとの事だが、旅の経験が豊富な友人によると、よほどの雪でもない限り飛べば到着すると言うのだ。

若干の不安があるものの、手続きを済ませいそいそと友人の元に急ぐと、見慣れた顔が2名。

「ベイトで行こう」のyouさんと「くろぼう」のくろぼうさんだ。

yuoさんは久々に会うが、いつもの如くあっけない程サラっと挨拶を交わす。

くろぼうさんは先日琵琶湖のバスボで一緒に釣りをさせて頂いた。

この感覚が好きなんですよ、久々にあうのに顔を見ると安心感があるのはもちろんですが、自然な感じが好き。

ひとしきり喋ったあとに搭乗開始。



わずか2時間で着いてしまうとは、近いんだか遠いんだか良く分からなくなるのは毎回だ。

北海道が見えてくると、羊蹄山が眼下に見え、いよいよ着陸となったがやっぱり揺れる。

通路は挟んだ隣のおばちゃん連中はギャーギャーと騒ぎはじめ煩くてかなわん。

着陸したら拍手喝采でドン引き。

気持ちはわからなくもないけどね。

そんなこんなで到着しました北海道。



到着後はレンタカーに乗っていざ出発。

道内で運転するのは初めてなのでウキウキしながら運転。

本州とはまた違う道路と景色に感動しつつ安全運転。

先行して送ってあった荷物を宅急便屋で受け取り、宿に向かう前には腹ごしらえ。



北海道と言えば海鮮なので、海鮮丼を頬張る。



ついでに帆立の名産地なので帆立そばも皆んなでいただく。



お腹も満足したので宿まで向かう事に。

宿まで設定したナビは途中で山道に案内するが、無視して直進して一路最北端の村に。



着いたは良いがカメラを構えるのも、メールを打つのも困難な程のまさに爆風。

小さな子供は飛ばされてしまう程。

気温は暖かいが、なんせ爆風で体温が奪われる。

「釣りできんの?」こんな事が頭を過ぎるがなぜか看板に呼ばれた気がしてフラリと・・・



帆立塩ラーメンを食す。



もずくの入った濃厚なスープが美味かった。

身体も温まった所で再度宿に向けて出発するが、実はすでにチェックイン時間を過ぎている。

遅れるよ!とは連絡してあるので心配はいらないが、ここで今回の旅に参加してくれる「ゼネコンGO」のヒデちゃんから打診。

「着いちゃいますけど?」

今回彼は名古屋→千歳空港で、そこからドライブがてら向かってきているのだ。

先にヒデちゃんにチェックインを済ませて頂き、「何故この時間、このタイミングでラーメンを食べているのか?」問い詰められつつのんびり向かう。

無事に到着し、挨拶もそこそこに部屋に荷物を放り投げたらソワソワと落ち着かないのが1名。

ウェーダーと釣り具を用意して、下見がてら出かけると言うのだ。

事前にそんな話をしていたが、この風ですもん・・・・まさかとは思いましたが出発です。

で・・・・・やっぱり爆風。

追い風とは言え、身体が動く程の爆風なので釣り場には人が少ない。

だが景色は最高!!!

番長はそこまで本気で釣りすると思ってなかったので、ウェーダーも持たずルアーも1個だけ。

キャストするも速攻で根掛かりして、お借りする羽目に。

しかしそれもアッサリ根掛かってしまいロスト。

翌日気がつくのだが、そこは何か倒木のような物が沈んでいるらしく、誰もがそこでロストする。

きっともの凄い数のルアーがあるんだろうな・・・・忌まわしきポイントとしてモンキーツリーと名付ける事にした。

そんなこんなのロストリバーですが、ここである事件が発生してしまいます。

続きはまた近日中に書きたいと思いますので、ちょっと待っててくださいませ。  

Posted by 番長 at 21:20釣り日記