皆様こんばんわ!
ナチュラムのメンテナンスで皆様のブログを拝見する事も、自分のブログも
書く事でも出来ず、暇でしたねぇ~
そんな浜通りの夜は星の綺麗な夜が増えて、すっかり寒くなってきちゃったす
さてさて、あと数日に迫った
「秋の祭典」ですが、今更ながら
リールなんぞをチョコチョコ弄くったりしております
なんでかっつぅうとですね、以前UPしました
ハネクラ製HEMI STICK RT-59なんですが
当初はシルバー
Ambassadeur5500Cを乗せるつもりでマンマンでした
でもね陽の光の中で見ると、巻いてあるスレッドのグリーンがね~
「おや?いいんじゃね?」って思い始めちゃったのよ
ただこの5000D(ローギア)ですが、ダイレクトな感じはどうせドラグもフルロックで使うんで
問題無いのですが、巻きたいラインが
100lb・・・・・
グリーンとイエローのコントラストが堪らない感じなんですがロッドがロッドだし
1mmもラインを出したくないので、どうしても太いラインがお好み♪
しかしご覧の通りスプールがグレーの太軸なもんで、100lbじゃ大して巻けないんすよね。
目の前に置いて眺める事10数分・・・・・・・・・
弄くっちゃおうっと
ここからはマニアックな記事になるので、どうぞスルーしてくださいね♪
5000D(ローギア)はご存知の通り、キャスト時はスプールのみがフリーになるのですが
魚等が掛かってラインが出されると、ハンドルごと逆転します。
この機構の為、中のギア等も違う仕様になっており、かなり面倒なんです
今回使用したいスプールは5500C(ハイスピード)の細軸スプールです。
このスプールを5000D(ローギア)で使用するには、ハイスピード用のピニオンギアは絶対条件なのです。
コグウィール側はパーツの素材等は違えど寸法等が一緒なのでそのまま使用する事が可能です。
問題はメカニカルプレート側(ブレーキ側)にあります。
軸の形状が違うのがお分かりでしょうか?右が5500C(ハイスピード)用で、左が5000D(ローギア)用です↓
ピニオンギアを比べてみましょう↓
右が5000D(ローギア)用ピニオンギアで、左が5500C(ハイスピード)用ピニオンギアですがそれぞれの切り掛けの
形状が違います、この形状ゆえにピニオンギアは絶対条件なんです。
更に上の画像ではちょっと判り難いですが、スプールシャフト軸の径が違います
左の5500C(ハイスピード)用の先端には段差が付いているのが判りますよね?
5500C(ハイスピード)には両側にボールベアリングが採用されおり、そのベアリング用に
先端の軸径が細くなっているのです。
つまり、5000D(ローギア)と5500C(ハイスピード)のスプールに互換性が無い事を証明しているんですね。
その為5000D(ローギア)に使われているブロンズブッシュをベアリングに交換する必要があります。
外径は同寸ですが、内径が違います↓
これを交換すればOKです♪
ブロンズブッシュのキャストフィールを失ってしまうのはチョッとばかり残念ですが・・・
ついでに両側のメカニカルノブの中に入っているフェルトも取っちゃいましょう♪
コレね↓
それではピニオンギアを交換と・・・・
その前に!!!
このピニオンギアを支えるピニオンヨークと言う部品を交換しなくてはなりません。
5000D(ローギア)のメカニカルプレート側を開けた所です↓
今回は元々5500D(ローギア)についていたメカニカルプレートを使用しないで
普通の5000(ローギア)用のプレートを使用します。
特に意味は無いのですが、100lbを使わない時にノーマルに戻せる様に・・かな?
で、シルバーの物が5000D(ローギア)用で黒が5000(ローギア)のスペア用ですが、もうお気付きですね?
5000D(ローギア)、普通の5000(ローギア)、5500C(ハイスピード)はギア関係意外が共通なのです!
お手持ちが5500C(ハイピード)でも5000(ローギア)のプレート側を持っていれば幾つかの部品交換に
よって、立派なスペアパーツとなるのです!!!
ABUってこういう所が素敵ですよね
そして赤い丸で囲まれた部品がピニオンヨークです↓
この形状が5000D(ローギア)に限らず、ハイスピードである5500C(ハイスピード)とは若干形状が違うので
そのままではピニオンギアが使用できません。
ハ~イ!取り外しを行った所です、左が5500C(ハイスピード)用で右が5000D(ローギア)用です↓
形状が違うのが判りますね
このピニオンヨークを交換するのは意外に簡単なのですが、スプリングがあるので
入れるのはチョイと大変かも?です。
無事に新しいヨークを取り付け成功です↓
ピニオンヨークを交換する時に、ピニオンヨークシャフトを取り外しするのですが
この時に上の画像の赤い矢印の部分に注目です!
内側にこんなC型リングが入っていますので、注意してくださね↓
さてメインギアを組み込むのですが、一応5500C(ハイスピード)のギアと較べてみます↓
左が5500C(ハイスピード)、左が5000D(ローギア)のギアですが明らかに違います!
クリックウィールの有無が一番の差ですが、5000D(ローギア)のギアは5500C(ハイスピード)のギア
を逆さまにしてあるような感じですね
実際にドライブシャフトと分離してみると、ドライブシャフトも違いますね↓
先程「メインギアをひっくり返した」と記述しましたが、それはあくまでも開発者の
意図であり、実際には全く別物のギアであることは画像を見れば一目瞭然ですよね!
左が5000D(ローギア)、右が5500C(ハイスピード)です↓
まぁ、そもそもドライブシャフトを入れる穴の形状が違います、ダイレクトの方は
楕円でドライブシャフトと一緒に回る様に穴が開けられています。
ですから、当然ハンドルも一緒に逆転すると言う事ですね♪
このまま5500C(ハイスピード)のギア系とリバースドッグを組み込めば5000D(ローギア)では無く
ハイスピードAmbassadeur5000が出来上がります。
しかし、このままでは面白くもなんとも無いですよね
そして、このままでは5500C(ハイスピード)のスプールは搭載できません!
上記のクリックウィールの厚みの分があるので、ハンドルが装着出来ないんです!
5000D(ローギア)はこのクリックウィールが無いのでメインギア一式の厚みが薄いのです。
つまり下の画像を見ていただくと判るのですが、ドライブシャフトにメインギア一式を
組み込んだ場合、ギアその物の厚みが違うのでドラグウィールが定位置まで来ないんです。
ね?違うでしょ?
このドラグウィールの事ね↓
本来はドライブシャフト画像の赤い矢印の部分まで、ドラグウィールが来ます↓
そうしないとハンドルを組み付ける時に、充分なネジ代が取れないです↓
仮に装着できたとしても、折角のダイレクトリールですからダイレクトな
機能は損ないたく無い・・・・・・
そこで用意したのが
、5500D(ハイスピード)のメインギアです!!!
5500D(ハイスピード)は実に短期間のみ発売されたレアなモデルですが、スプールはグレーの
太軸を採用しているので同じラインキャパなんですよ
しかも、番長のモデルも5500D(ハイギア)も当時のメインギアがなんとマグネシウム製!!!
*マグネシウム製・・・と言う噂ですが、見た感じジュラルミンの様な気がします。
いずれにしても軽さには定評があるが、耐久力に疑問も残り、ノイズも大きいんですよ
剛竿と100lbの組み合わせで使うには少々心許ないっす・・・・
今回用意したのは復刻バージョン5500D(ハイスピード)のブラス製ですから
耐久性も折り紙付きです
コイツを元のドライブギアと、リバースドッグを付ければパーツの組み込み完了!!
そしてスプールやらなにゃらを元に戻せば完成です!!
いや~楽しいですねぇ~こういう改造は!
*この5000D(ローギア)にも、ハイスピードギア化するキットが販売されていますが
使った事が無いので5500Cのスプールが使用出来るかは知りません♪
100LBも巻いてロッドに乗せればホラ!ゴキゲンでしょ?
*今回の様に改造を施して、スプールを組む場合シャフトの長さ等個体差もあるので
メカニカルブレーキ内の銅ワッシャー等でセンターを出す調整をしてください。
そうしないとフレームにスプールが接触する場合があります!
では今回の改造
《5000D(ローギア)をハイスピード化して細軸のスプール搭載》のまとめです。
交換するパーツと、用意するパーツです。
【交換するパーツ・5000D(ローギア)】
ピオンギア
メインギア
ピニオンヨーク
樽型ブロンズ・ブッシュ
スプール本体
【用意するパーツ・ハイスピードモデル用】
ピニオンギア(5500C用)
メインギア(5500D用)
ピオンヨーク(5500C用)
樽型ボールベアリング(5500C用)
スプール本体(5500C用)
単純に5000(ローギア)をハイスピード化するだけならば、ハイスピードコンバージョンキットが
販売されているので、それを使用すれば簡単にハイスピード化することが出来るのは
前回の6000Cで書きましたね!
また、コンバージョンキットを使用しなくても5500C(ハイギア)のパーツを使用する事で
Ambassadeur5000(ローギア)がハイスピード化出来る事も判りましたね!
そして、ダイレクトモデルである5000D(ローギア)をハイスピード化するだけならば、同じく
専用のコンバージョンキットが販売されていますので簡単に行う事が出来ます。
今回コンバージョンキットを使用しなかったのは5500C(ハイスピード)の細軸スプールを
搭載したかったので、この様な面倒な改造になってしまいましたね~。
更に!!!
元々ハイスピードである5500C(ハイギア)をローギア化する事も可能ですし、ダイレクト化する
事も可能である事は今回の記事を見て戴ければお判りかと思います。
この様に互換性のあるパーツを使用する事で、メンテナンスを容易に行ったり
自分の釣りのスタイルに合わせてギア比を変えたり、またサイドカップも多彩な
カラーが用意されていますので気分に合わせて交換するなど、様々な事が出来るのは
アングラーにとって特別な楽しみとも言えるのでは無いのでしょうか?
パーツの供給も充分に行われていますので、自分だけの
Ambassadeurで思い出作りを楽しんで下さい!
明日から暫くお出かけするので、有り難くもコメントを戴いた方には
お返事が遅くなってしまう場合がございます!
どうか許してくださいませ!